管理会計分野(経営企画)

経営企画室に求められる役割の特徴

1)中期経営計画および年度予算に沿った各事業部/各子会社への業績管理体制の構築が必要となります。戦略的かつ実行力を兼ね備えた予算を策定するためには、経営陣によるトップダウンと事業責任者のコミットを引き出すボトムアップを組み合わせて、各事業責任者が業績管理/実行の両面で主体性を持つように設計する必要があります。

  • 経営陣 ⇒ 経営企画 ⇒ 各事業責任者(トップダウン)
  • 各事業責任者 ⇒ 経営企画 ⇒ 経営陣(ボトムアップ)

2)PDCAを可能にする経営陣と現場の双方の意思が反映されるバランス感覚が求められます。各月の経営会議/取締役会等に迅速・正確・有効な情報が報告されるような管理体制を構築するとともに、経営陣からの戦術変更がスムーズに実行され、また事業部にて改善点の把握および打ち手の実行がタイムリーに繰り返される現場感覚も兼ね備えるよう留意する必要があります。

  • 各現場 ⇒ 各事業責任者 ⇒ 経営企画 ⇒ 経営陣(情報収集/報告、現状分析)
  • 経営陣 ⇒ 経営企画 ⇒ 各事業責任者 ⇒ 各現場(打ち手の実行)

経営企画室に対するアクリアのサービス概要

全社戦略から落とし込まれる適切なKGI(重要目標達成指標)・KPI(重要業績評価指標)が設計されており、タイムリーに管理できているでしょうか。
また管理の単位は適切であり、各責任者が現場に落とし込み日々修正できているでしょうか。
経営陣で策定する全社戦略からKGI・KPIが設定され、各事業責任者に適切な単位で落とし込まれ、現場主導で日々達成に向けての取り組みが実行されるためには、戦略策定とKGI・KPIが正しく結びついていることに加え、KPI達成のために現場がその目的を理解し行動レベルで目標達成に合致した活動や改善を日々実行するよう根付くまで実行体制を築く必要があります。

当社の事例では、正しい戦略論、管理会計論ファイナンス論に基づいた目標設計に課題を抱えている、PDCAを確実に回す管理体制につきフォーマットの提供および現場主導で行動に落とし込む組織体制づくりにフォローが必要である、ある程度管理部で向かう方向性は見えているものの経営陣、各事業部それぞれに個々の考えや思いがあり統一的な方針が打ち出せないため外部専門家の力を借りることで経営陣や各事業責任者を導いていくことが求められる等があります。
場合により業績評価、人事評価にもつながる領域であるため、なかなか社内のみでは解決しきれない事例が多く見られます。

アクリアではこのようなトップと現場の縦の関係のハブとなり、多くの事業部の現場課題の調整といった横の関係の調整も含めて、伴走して実行しきることができます。

全社の業績および重要指標をタイムリーに反映し、
セグメント毎事業部毎での検討など
ビジネスでの意思決定につながる管理体制へ

管理会計体制構築

管理会計体制構築の目標は何か?重要な命題です。
管理会計体制構築の唯一絶対の目標は「自社の動きをクリアーにする」ことです。「自社の動きをクリアーにする」ことで、その後の経営戦略、業績評価、業務改善等に役立てることができるのであり、まずはこの目標の達成のみを追求すべきです。

また、この「自社の動きをクリアーにする」という唯一絶対の目的を管理会計構築プロジェクトのメンバーが理解していることも重要な要素です。

アクリアでは、この前提に立ち管理会計体制の構築を支援し、構築した管理会計を継続的に運用できる体制を整備することが最も重要な価値だと考えています。

管理会計構築のステップ

  • 01

    事業内容の理解

    管理会計プロジェクトの全員が自社の事業内容を詳細に理解しているわけではありません。この状態で管理会計の構築をスタートすることが失敗事例のほとんどです。まず、プロジェクトメンバーが事業部門へヒアリングを行い、事業内容を把握する必要があります。

  • 02

    管理会計の枠組みの検討

    枠組みの検討においては、集計単位をどうするのか(事業部別、商品別、地域別)、期間および比較情報はどうするのか(年間、四半期、月次、前期比較、月次比較)、予算制度はどうするか、ベンチマークとする指標は何にするのか(売上総利益率、営業利益率)等を検討し、事業内容を最も明瞭に表す枠組みを選択する必要があります。

  • 03

    具体的な集計方法の検討

    従来の情報のみで基礎データの入力が足りているのかを検付します。足りない場合には入力する仕組みを構築する必要があります。また、集計するタイミング、管轄部署を決定します。

  • 04

    集計資料の検討

    集計資料のフォームや作成タイミングを検討し、最終的には提出する組織体の決定まで行う必要があります。

アクリアではこれら管理会計体制構築の全プロセスにおいて、プロジェクトメンバーの良きパートナーとなり、構築後の継続的な運用を見据えた戦略的な関与によるコンサルティングサービスを提供いたします。

理想的な運用を達成するために、
経営陣と責任者、責任者と現場、
それぞれにおいて適切な単位での
定量的な管理体制をデザインしPDCAをします

管理会計実行支援

  • 01

    経営陣でのチェック体制の確認

    設計した管理会計体制について日次、週次、月次などのタイミングで適切な報告・分析・対策検討が実施されるよう、タイミングごとの報告方法、責任所在を明確にし、経営陣でのモニタリングおよびタイムリーな修正が可能な体制とします。

  • 02

    現場サイドでの定量目標運用の実効性確保

    現場サイドで日々の目標が設定され、目標数値を意識した運用、報告、振り返りが能動的に実行される体制を構築します。現場が自発的に動くように目標設計の段階から意味を理解するように働きかけ、現場サイドでの実務感覚との乖離が大きくないように調整します。集計、報告等の管理のための実務負担が極力少なくなるよう調整することも重要です。

  • 03

    テスト運用

    設計した管理体制でテスト運用をしながら現場の声と向き合います。手段が目的化しないように、経営陣の意図する行動と数値管理に乖離がないか検証し調整します。

  • 04

    徹底した運用、都度の改善

    当初設計したとおりに現場サイドの納得感を保ちつつ、実行しきることが重要です。またタイムリーに報告された数値を都度分析し、意思決定に生かすとともに、特に運用初期は現場と経営陣の意図に乖離が生じていないか、現場負担が大きく工数が管理のための工数が大きくなりすぎていたり、集計した数値の意味が現場で理解されていない事象が起こっていないかなどを丁寧に修正し、運用の精度を向上させていきます。

グループ経営が実現できていますか?
グループごとの適正な財務指標の設定、
グループ間連携を前提とした適切な業績管理を
連結グループの視点から設計します

グループ会社管理体制構築

連結会計制度が導入され、企業がグローバル展開し、グループ経営の重要性が長年叫ばれていますが、実際にグループ経営に成功している企業がどれだけあるでしょうか?単純に業績を連結ベースで集計し、役員会に報告するだけではグループ経営とは言いません。
親会社の管理会計制度と統一され、子会社と親会社の一事業部門を同じレベルで意思統一を図ることのできる状態を実現することがグループ会社管理体制構築の最も重要な目的です。

グループ会社管理体制構築のためのステップ

  • 01

    グループ戦略の明確化

    グループ経営ビジョン、戦略を明確にします。

  • 02

    経営資源の最適化へ向けて検討

    グループビジョン、戦略をもとにグループとしての事業領域、コア事業と非コア事業を明確にし、重複事業の整理、グループ内バリューチェーンの最大化、経営資源の最適化を図ります。

  • 03

    権限と責任の範囲の検付

    グループ会社管理の機能(業績管理、人事、投資意思決定)を整備し、親会社の事業部門とグループ会社間で役割分担、権限と責任の範囲を明確にします。

  • 04

    連結予算管理体制の構築

    連結予算管理を徹底し、グループ本社とグループ会社間のコミュニケーション、適切な予算編成プロセスなどを図ります。

  • 05

    グループ業績評価制度の確立

    グループ業績評価制度を確立するべく、評価体系と評価基準を設定(グループ戦略、各社ミッションと役割・課題、評価基準との整合性など)し適正な運用を図ります。

  • 06

    グループ横断的な人材マネジメントの導入

    アクリアでは、これらグループ会社管理体制構築の全プロセスにおいて、プロジェクトメンバーの良きパートナーとなり、構築後の継続的運用を見据えた戦略的な関与によるコンサルティングサービスを提供します。

アクリアではこれら管理会計体制構築の全プロセスにおいて、プロジェクトメンバーの良きパートナーとなり、構築後の継続的な運用を見据えた戦略的な関与によるコンサルティングサービスを提供いたします。

こんな悩みがあるときにご利用ください

  • 全社戦略、事業仮説、
    販売戦略等の策定に課題がある
  • KGI、KPIの設定につき
    改めて検討したい
  • 戦略に沿った
    精緻な事業計画を策定したい
  • 年度予算を部門別に管理し、予算実績、差異分析を実施することで都度軌道修正できる体制を構築したい
  • 現場を巻き込んだ実行力ある
    目標管理体制を構築・運用したい

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