導入事例インタビュー
戦略的経理部の必要性について、両社の思いは一致。
accreaの高い専門性に、これからも期待します。
株式会社オールアバウトライフマーケティング様
オールアバウトライフマーケティング（以下AALM）様は、サンプリング事業を軸に、イベントやプロモーションなどにも展開している企業です。2011年、有料サンプリングサービスである「ちょっプル」をいち早くスタートさせ、大規模サンプリングイベント「RSP」では企業と生活者をWin-Winの関係性でつなぐことに成功。既存のサンプリング企業とは異なる、新鮮味のある豊かな消費体験の創造にチャレンジし続けています。
お客様名
経営企画部 横井川 奈緒 様
経営企画部 岡田 博明 様
パートナーシップをしっかり構築するために必要な両社の姿勢
AALM経営企画部 岡田様
- accrea：
- 御社とのご縁ができたきっかけは、少人数の管理部門の業務を手伝ってほしいというご依頼でした
- AALM：
- そうですね。経理の業務についてはずっと1～2名ほどで行っていたのですが、平常時はそれで良くても、万が一のトラブルや担当者の不調などがあれば、月次決算の進行が滞ってしまいます。かといって、もう1名採用するほどの平時の業務量でもない。こういうケースでは、月次決算を代行していただける会計事務所へのアウトソーシングが最適解ではないかと考え、何社かにお声掛けしました
- accrea：
- 第一の目的は、管理部門の安定稼働ということですね。accreaが選ばれた理由は何でしょうか？
- AALM：
- 打診した会計事務所の方の回答は『担当できる業務はここまでです』『そういう業務はできないです』と、請け負っていただく上ではいろいろ条件がありました。弊社としては、少人数で経理業務を行っているので、あまり明確な線引きをされるとちょっとした相談もしにくいため、できれば、もう少し弊社に歩み寄っていただいて、一緒に考えてくれるパートナーとして引き受けてくださる方が良いと考えました。その点、accreaの方からは『どんなことでも柔軟に対応できます』という言葉をいただき、ありがたかったです。実際、かなり柔軟に、多岐にわたる業務を担っていただいています。色々と積極的にキャッチアップしてご提案いただき、まさに欠かすことのできないパートナーだと感じております
accrea 角
- accrea：
- 現在、いろいろなご相談をいただき、我々からは回答や提案を差し上げています。こうしたやりとりがスムーズにできているのは、パートナー企業に対する御社の哲学があるからだと思います。例えば、新しい取引が始まる際、決して我々に丸投げをするといったことはされないです。事前に管理部門のみなさんできちんと検討された上で、相談されている。それに、常に情報共有されているので『その話は聞いていません』という事態になりません。だからこそ、しっかりとしたパートナーシップが構築できるのだと思います
BPR※的な視点から、
棚卸資産を正確に管理するためのフローを構築
AALM経営企画部 横井川様
- accrea：
- 我々が参画した業務で、何か特に印象に残っていることはありますか？
- AALM：
- 棚卸資産のプロジェクトですね。サンプリング事業を中核とする弊社のビジネスモデルの場合、扱う商品アイテムの種類・数量が膨大で、それらを保管する倉庫も数カ所あり、在庫管理が大変です。マンパワーの問題もあり、月次決算のたびに棚卸資産で不明な差異が出ていました
- accrea：
- 当時、担当の方は1名でしたから、本当に大変だったと思います
- AALM：
- そういう状況の中、棚卸資産の管理を手伝っていただいたわけですが、着手したのが、業務フローの上流工程の見直しだったことに少し驚きました。こういう部分にも関わってくれるのかと。『入庫時にどういうチェックをしていたか』『在庫の減算をどうしていたか』といった取材をした上で、解決策を検討していただきました。おかげさまで、今では月末の在庫の数量、単価ともしっかり管理できています
accrea 小野
- accrea：
- その確立されたフローは、我々の代に至るまでずっと継承されています
- AALM：
- 当時から現在まで、accreaのみなさんには多種多様な課題に対するサポートをいただいています。棚卸資産管理プロジェクトでは、きちんと業務の整理ができて、正確な月次決算ができるようになりました。これはいわばBPR※（※Business Process Re-engineeringの略。企業活動や業務の流れを分析し、最適化すること。）としての成果で、御社からいただいた最大の価値だと思います
M&Aに関する業務を一気通貫でトータルサポート
AALM経営企画部 岡田様
- AALM：
- とある企業を買収した際も多大なサポートをしていただきました。弊社も先方も、経理担当が1名、2名ほどだったので、accreaの方にも打ち合わせへの同行をお願いし、先方の財務や内部統制の状況、経理の業務環境などをチェックしていただきました
- accrea：
- M&Aともなると、やるべきことがたくさんありますから
- AALM：
- 具体的には、デューデリジェンス（資産・負債の適正評価等に関わる詳細な調査）やバリュエーション（株式の価値評価）の検討を主導していただき、先方への取材も率先してやっていただきました。また、PMI（M&A成立後の統合プロセス）の点でも、弊社が採用していた会計ソフトや精算ツールを先方にも使ってもらうことを決めた際、導入までの道筋をつけてくれたのは、accreaでした
accrea 真部
- accrea：
- もともとは別々の企業文化の下でやってきたわけですから、M&A後に統一した一つのルールを作るとなると、多方面で膨大かつ困難な作業が発生してもおかしくないと思います
- AALM：
- 実際、ツール一つ合わせるだけでもかなり大変でした。先方の会計フローを弊社の業務処理プロセスに合わせて調整するわけですが、勘定科目体系を一致させる作業に至るまで、accreaの方と一緒に進めました。M&Aに関する業務のどれか一つを担ってくれる会計事務所は多いと思いますが、トータルサポートしてくれるのは、accreaだけだと思います
accrea 真部（左）、AALM経営企画部 横井川様（中央）、AALM経営企画部 岡田様（右）
戦略性を持った経理部門が、企業の将来の発展に貢献
- accrea：
- AALM様を担当している現在のメンバーは、前任者から引き継いでいる月次決算に加え、その他にもご依頼がある場合にトピックとなる案件のお手伝いをしているわけですが、御社の経理部の一員として動くという役割だと認識しています。その点はAALMのみなさんとも共有できていると考えていて、だからこそ、必要な情報はきっちりと共有していただいていますし、安定稼働のための環境づくりをしていただいていると思っています
- AALM：
- 今、月次決算の話が出ましたが、accreaの方々に月次処理だけをお任せするのはもったいないと思っています。先ほどもお話しした棚卸資産などのBPR、M&Aに代表される投資戦略などご協力いただける領域は幅広いはず。弊社は現在、業績拡大の途上にあり、次々と新たな取引、新たな事業に挑戦しているフェーズにあります。accreaのみなさんが一緒で良かったと思うのは、会計基準上明確でない取引、あるいは初めての取引で、さまざまなアドバイスをいただけること。毎期定型的に発生する取引や会計基準上明確な取引なら弊社にも判断できますが、そうではない場合、より専門性の高いアドバイスは非常に助かります
- accrea：
- 今後とも今以上に良好な関係を築けることを願っています。将来のビジョンについて、お話しいただけますか？
- AALM：
- 企業は成長を続け、その価値を拡大していくのが使命だと思いますが、私たち経理部門はどうやって貢献していけば良いのか。それは、会社が適切な方向に進んでいるかどうかを確かめ、新たな方向性を示していくための『戦略的な会計』を推進し、確立していくことだと思います
- accrea：
- では、我々の役割は、その『戦略的な会計』の実現のためにどういう準備が必要になるのかを共に考えさせていただくことになりますね
- AALM：
- そうですね。AALMの戦略による会計処理を私たちが考える際に、一緒に解決策を考えてくれるパートナーとしてご協力をいただけるとありがたいです
- accrea：
- 経理の情報は、過去の実績を示すものです。その情報を将来の投資へ向けて、どう有効活用していけるか。基準に従い、正しいタイミングで正しい金額を計上するのが経理の大前提ですが、そういう従来の経理部の役割からもう一歩進んで、企業の未来に貢献することが今、求められていると思います。我々は、未来志向の視点を持った経理部を『戦略的経理部』と呼んでいて、蓄積された過去の経理データを活用し、企業の成長・発展に貢献できることを目指しています。AALM様がおっしゃったとおり、今後もパートナーとしての関係を強化し、我々はこれからも積極的に関与させていただき、『戦略的経理部』を実現できたらと思っています
