せきや さちこ関谷 幸子税務コンサルタント

複数の税理士法人や事業会社で勤務し、大手から中小・個人企業と、幅広い顧客の経理財務を担当。2021年に税理士法人アクリアへ入所。

経理の軸はブラさず、自分に合う環境を探求し続ける

関谷さんの生い立ちについて教えてください。

静岡県生まれですが、小学校6年生からは家族の都合で東京に引っ越し、以降はずっと東京で生活をしています。

税理士や会計士の仕事との出会いは、商業高校で簿記を知ってからでした。電卓一つで答えを導き出す簿記が得意で、高校2年生で日商簿記2級を取得。得意なことを活かすために、商学部がある大学へ進学しました。

そこで簿記や税法を学び、大学3年生からは大原簿記専門学校とダブルスクールを始めました。周りの同期は会計士や税理士を目指す人が多く、私も同じように志し、勉強をしていました。

大学卒業後も、資格の取得に向けて勉強を続ける日々。しかし、試験合格に向けて何度も挑戦するものの、一筋縄ではいきませんでした。

気がつけば、大学を卒業して3年が経過。早く働きたい気持ちが高まり、就職を決意しました。

元々、租税法の科目が好きだったので、知見を活かせる税理士法人への入所を考えていました。ありがたいことに、1社目の会社とのご縁があり入所へ。

入所後、まずは電話当番の業務からはじまり、徐々に担当クライアントを持つように。そこでは、個人事業主や中小零細企業のクライアントに対して、月次入力や一般的な税務業務を行っていました。

勤続して3年が経過した頃、次のキャリアを考え、事業会社の経理職へ転職をしました。

税理士法人から事業会社の経理職へ。どのような想いで、転職を決めたのでしょうか。

前職で複数のクライアントを担当しているうちに、1社に特化した形で経理に携わりたいと思うようになりました。また、中小企業をメインに担当していたので、より規模が大きな会社の経営を知りたい気持ちもありました。

2社目の会社は、IPO準備中で、幅広い経理経験が積めるような環境でした。具体的には、本社社員の経費や購買精算、振込、海外送金や一般的な財務業務を行っていました。その他、税理士や監査法人とのやり取り、子会社の経理業務も担当していました。

未経験の業務が多く、そのキャッチアップと合わせて、IPOに向けた仕事も増え、慌ただしい日々を過ごしていましたね。

1年ほど勤務をすると、基本的な一般企業の経理の流れは理解できるようになりました。幅広い仕事に触れられて、やりがいはありましたが、社内で仕事を完結することが多い状態にもやもやを抱えていました。

1社目のように、さまざまなクライアントと協働をして仕事を進めることが、私は好き。その思いに蓋はできず、もう一度税理士法人へ転職することに決めました。

次の会社では、どのような経験を積んだのでしょうか。

基本的には税務を担当していました。上場企業のグループ会社など、規模の大きなクライアントを担当させていただきました。連結決算や四半期決算、その他子会社の経理業務の立ち上げにも関わりましたね。

一緒に働くメンバーにも恵まれていました。プライベートの相談もできる、居心地の良い環境だったと思います。

4年半ほど勤務し、社会人としてある程度の経験を積んだ頃。これから先、どのようにクライアントに価値を出していきたいのか、自分を見つめ直していました。

その中でも、1社目の、クライアントと密に関わり伴走した経験が忘れられませんでした。

「『誰と』働くのか、『誰のために』働くのか、を私は大事にしたい」

次のステージに進むことを決めた時に出会ったのが、税理士法人アクリアでした。

私の新しい一面を見つけてくれた会社がアクリア

アクリアへの入所の決め手は何だったのでしょうか。

何よりも「人」。代表や一緒に働くメンバーの人柄に惹かれて、入所を決めました。面接時から、代表2人のフラットで社員思いな人柄の良さを感じており、入所後もそのイメージ通りでした。クライアント視点で仕事をすることはもちろん、一緒に働くメンバーの意志を大事にしていると日々感じられています。

また、メンバーも「良い人」ばかり。

アクリアはチームで仕事を進める形を取っているため、周囲を見ながら、思いやりを持ったコミュニケーションを取る人が多いのも特徴です。私が入所した当初の人数と比べると、3倍近くの組織になりましたが、変わらず良い人が多いです。

分からないことがあったら、親切に丁寧に教えてくれるメンバーばかりなので、未経験でもキャッチアップがしやすい環境だと思いますよ。

入所後のギャップがなかったんですね。仕事内容について、今までの会社との違いはありますか。

入所してから担当している仕事は、主に上場企業の子会社や中小、その他IPO準備中の企業の月次決算や給与計算業務です。

数人のチームで取り組んでおり、リーダーがクライアントとのやり取りを行い、私はその内容に基づいたスケジュール立て、メンバーの業務管理や指示出しをしています。さらに、1年前からは1社のクライアントに対して、財務を行う仕事を1人で担当するようにもなりました。

これらのクライアントワークは、今まで在籍していた会社でも行っていました。しかし、アクリアへ入所してからは、会社づくりにも挑戦をしています。

具体的には、採用面接への参加やインターン生の受け入れや取りまとめ、入所年次が浅いメンバーの業務アサイン決めなど、多岐に渡ります。

会社づくりに携わることで、私自身が想像以上に仲間への思いを持っていることに気がつきました。

元々は、言われたことをこなす受動的な性格だったのですが、気がつけば仲間のために行動ができるように。新たな自分の一面を発見できましたね。

私は、クライアントのためにも、仲間のためにも頑張りたい。だからこそ、両立をするために、スケジュール管理などを工夫して仕事を進めています。

クライアントの決算期や年末調整など、事前に繁忙期を把握し、そこから逆算をして仕事の組み立てをしています。それに基づき、月内にすべきことは何かを考えてスケジュールをつくっています。

時期により働き方は変化しますが、在宅勤務日や出社日を問わず、毎日9時には仕事を開始しています。そこから、午前中はクライアントワークや社内定例ミーティングを行います。出社日は、お昼にメンバーとランチに行くことが多いですね。

午後からは、引き続きクライアントワークや社内プロジェクトの企画や打ち合わせをします。

仕事の都合上、月初月中は作業が多く発生するため、退社が遅くなることもありますが、自分の無理のないように調整をしています。

会社の強みは人。良い人が活躍できる環境をもっとつくり出したい

入所をしてから数年経ちました。改めて、アクリアの魅力や強みは何だと考えますか。

ありがたいことに、入所当初と比較するとクライアントの数も増えました。選ぶ理由はクライアントごとに異なるとは思いますが、「人」で選ばれていると感じます。

大手企業で勤務した経験を持つメンバーが複数名在籍しており、知識や経験を持っていることが信頼に繋がっているのだと思います。会社のサイトでも、メンバーの人柄や経歴を伝えており、安心感を持っていただいているのかもしれません。

また、会計コンサル事業を行う株式会社アクリアもあるため、社内で連携して案件に対応できることも、クライアントにとってはメリットだと思いますね。

私自身、複数社で経験を積んできましたが、「『誰と』働くのか、『誰のために』働くのか」を一貫して大切にしてきました。今、私が他の会社で働くイメージが持てないのは、アクリアに良い人が多いからですし、それが会社の圧倒的な強みです。

この強みを継続するためにも、良い人が働きやすいと感じる環境づくりが必要です。

既に、新人の方に向けた研修制度も整えられてきています。入所後、最初の1ヶ月は研修をメインに受けていただき、その後はスキルに合わせた案件をお任せしています。基本はチームで仕事を進めるため、メンバーから未経験の業務を教えてもらえる環境もあります。

また、税理士の資格取得に向けて、試験期間には、受験するメンバーの業務を、受験しないメンバーが補完し、フォローすることも。仲間のキャリア形成を本気で応援しています。

でも、取り組みたいことはまだまだあります。

私自身も含め、個々が足りていない知識や知見を増やしていくことで、会社はもっと変わっていくはず。税理士法人アクリアを、みんなで一緒につくっていきたいです。